さて、まあ二階堂ほどの映画評論家になってくると黙っていても映画の試写会招待状が山ほど贈られてくるもので、今日も今日とて関係者に土下座して入手した試写会招待状を握り締めて行ってきました九段会館。二階堂の頭部にはピンヒールで踏みつけられた痕があったそうな...
さて、今日見てきた映画は9月29日ロードショーの「パーフェクトストレンジャー」です。
ダイハーゲ、もとい、ダイハードで一躍名をはせた名優ブルース・ウィリスと、えっと、あの、その、二階堂はよく存じ上げませんが有名らしい女優さんハル・ベリーが競演とのこと!
サスペンスものなのでネタバレは厳禁。とはいえ、まったくなにも手がかりがないとイメージがわかないでしょうから、さわりのところだけでもご説明。
【導入部】
ハル・ベリー演じる敏腕記者が地下鉄の駅で出会った幼馴染。
「最近、どないしてるん?」
「30過ぎてからグッドウィルはきついわ...お前は?」
「俺、フルキャストやねん」
などという無駄無駄リアルトークは二階堂の捏造ですが、どうやら彼女色恋沙汰でゴタゴタしているらしいですぜ、旦那! しかも相手はニューヨークのビッグな広告代理店の社長(ブルース・ウィリス)らしい! ヒューヒュー! おアツイね! 社長、結婚してるけど!!
で、しばらくたって、ハル・ベリーは再び幼馴染と出会うことになるのですが、そのときには社長と泥沼の失楽園してた幼馴染はもう死体になっていました。殺されたわけです。普通に考えればブルース・ウィリスが犯人とみて間違いないので、ハル・ベリーはその線で捜査を進めるのですが......
二階堂はそもそもこういったサスペンスものの映画で犯人探しをする趣味がないの順当に真犯人がわからなかったのですが、ものすごく一生懸命犯人探しをするタイプの人でもあそこまでは予想できないのではないかと思います。
もとい。
犯人探しをするタイプの人ほど、真犯人を見抜くことはできないかもしれない。なぜなら、これは意図的にそうされているのだと思うんですが、なにもかもが疑わしく、また微妙な不自然さを伴って描かれています。人物も、ストーリーも、小道具も。そんな中で、観客はどんどん疑心暗鬼に陥ります。
「むむ、あいつが犯人に違いない...あれ、今のちょっとなんか気になるな...となると、あいつを犯人に思わせるのはひっかけで真犯人はあいつか!! どいつもこいつも信用できねぇ! えええええ????!!」てな感じになりますよ、きっと。
「誰もが秘密を持っている」そんな状況での疑心暗鬼を楽しむ映画なので、正直ちびっ子には向かない映画です。クライマックスの切れ味にすべてをかけている分だけ、中盤がちょっと退屈に感じちゃうかもしれないんですよ。主人公と同調して疑心暗鬼感にはまればなんてことないんですが、子供は飽きちゃうかもしれませぬ。
あとブルース・ウィリスは女の子とエロスなことしちゃうしさ。あーあ、エロスエロス!!(とはいえ、そんなに露骨なセックス描写とかはありません)
あ、そうそう、ちょいと話の筋がずれますが、九段会館。
ここで上映が始まる前に映画会社から流れているであろう原稿を読むアナウンスが入るのですが、そこでの煽りがすごいんですよ。
要約すると
「この映画はジーマーでゴイスーっすよ、もうね、ラストの7分11秒で超すげえの出てきますから、真犯人とかね、ぜったいわかりませんから、ジーマーでゴイスーですから、あと全然関係ないけど超MM。究極のサスペンスですから、ジーマーでゴイスーですから」
とのこと。あ、実際にはもっとちゃんとした文言ですからね。
こっちとしては、おいおいそんなに風呂敷広げていいのかと。
バラエティでいうところの「ちょっとハードル高くない?」なわけです。
よっぽどの自信がないとこういうコピーはうてませんな。
これを信用するか信用しないか.....もう少し事実に即した言い方をするならば、映画「パーフェクトストレンジャー」からのこの挑発にのるかそるか、お客さん次第ですよ!
「あなたには、ラスト7分11秒まで絶対真犯人がわかりません!」こう言われて「なにをう!!」と息巻いた方は行くべき!
ちびっ子はおとなしくポケモンの劇場版を見るべきだぜ!


